荷物はなるべく手で持たず両手を空けておいた方がとっさの時に安全です。転んだときなどに手を使ったり、手を地面につけるからです。ランドセルに入りきらない荷物を両手に持つと歩くたびに子供の重心があちこちに移動し却って不安定にもなります。
ランドセルの容量は事な子供の安全や姿勢にも大きな影響を与えます。ただ容量が大きければ良いわけではなく、背負う機能が充実していないと、ただ重いだけの箱になってしまいますよ。今後も通学時に増えつづける荷物を、ランドセルにどれだけ入れられるかを決める容量はとても重要です。
次の2つ(3つ)をチェックしましょう。
- 容量を決定する大マチの幅
- 小マチ幅
- (前ポケット)
ランドセルの容量はリットルで表現するのでなく、主にはメインポケットの内寸=横幅×奥行(大マチ幅)×高さで表します。特に大マチ幅は特に重要。
最近はサブポケット小マチ幅が拡がるランドセルもありますので、そこも解説しますね。
- メインポケット:横幅×奥行(大マチ幅)×高さ
- サブポケット:横幅×小マチ幅×高さ
- 前ポケット:横幅×マチ幅×高さ(取り出し口が大きく開くラウンド型が使いやすい。)
ランドセルの容量(収納力)をメーカー別に比較
イオン
イオン かるすぽ みらいポケット ワイド
- メインポケット(大マチ)
: 横23.0cm × 奥行12.5cm × 高さ31cm = 約8,913cm3 - サブポケット(小マチ)
: 横23.0cm × 奥行8cm × 高さ20cm = 約3,680cm3 - 前ポケット
- : 横23.0cm × 奥行4cm × 高さ15cm = 約1,380cm3
直線型ポケットなので使いづらい
合計容量: 約13,973cm3
【評価】大マチ13.5cmでたっぷり入る。サブポケットも広め。
ふわりぃ
スーパーフラッシュ フィーヴァー
- メインポケット(大マチ)
:横23.5cm × 奥行13.5cm × 高さ30.5cm=約9,691cm3 - サブポケット(小マチ/のび~るポケット)
:横23.5cm × 奥行5cm(最大拡張時) × 高さ20cm =約2,350cm3 - 前ポケット: 横23.5cm × 奥行4cm × 高さ15cm =約1,410cm3
合計容量:約13,451cm3
キッズアミ
キッズアミ ペリカンポッケプラス(総マチ幅20cm超)
- メインポケット(大マチ)
:横23.5cm × 奥行12cm × 高さ31cm = 約8,742cm3 - サブポケット(小マチ)
:横23.5cm × 奥行8cm(拡張時) × 高さ20cm = 約3,760cm3 - ラウンド型前段ポケット
:横23.5cm × 奥行4cm × 高さ15cm = 約1,410cm3
- 合計容量: 約13,912cm3
- 重さ:約1,200g(クラリーノ)
【評価】 小マチが拡張できる「ペリカンポッケ」がすごい!
荷物が多い日は8cmまで伸びて、
タブレット用の専用ポケットもあるから整理しやすいよ。
総マチ幅20cm超で、教科書や水筒も余裕で入っちゃう。
大容量なのに背負いやすさもバッチリだね。
水筒や上履きがすっぽり。肩ベルト
フィットちゃん
大容量ワイド(大マチ13.5cm)
- メインポケット(大マチ): 横23.3cm × 奥行13.5cm × 高さ31cm = 約9,756cm3
- サブポケット(小マチ): 横23.3cm × 奥行3.5cm × 高さ20cm = 約1,632cm3
- 前ポケット: 横23.3cm × 奥行4cm × 高さ15cm = 約1,398cm3
合計容量: 約12,786cm3 - 重さ: 約1,200g(クラリーノ)
-
【評価】特徴: 大マチが13.5cmと広々!ノートが4冊分余分に入るって公式で言ってるよ。
前ポケットはラウンド型で開きやすくて、小物も出し入れラクラク。
背中のフィット感も良くて、姿勢が崩れにくいんだ。
が立ち上がってて背負いやすいから、
重くても楽に感じる工夫が嬉しいね。お値段もお手頃で、コスパ抜群!
セイバン
大マチ幅+小マチ幅=150mm
- メインポケット(大マチ)
: 横23.5cm × 奥行12.5cm × 高さ31cm = 約9,106cm3 - サブポケット(小マチ)
: 横23.5cm × 奥行4cm × 高さ20cm = 約1,880cm3 - 前ポケット
: 横23.5cm × 奥行3.5cm × 高さ15cm = 約1,233cm3
合計容量:約12,219cm3
【評価】大マチ12.5cmでA4フラットファイルも余裕。
「天使のはね」で肩への負担が減って、背負った感じが軽いのが人気の秘密。
サブポケットも使いやすくて、荷物が多い日も安心だ。
大容量ランドセルに必要な背負いやすさの条件
これらの大容量ランドセルが、次の条件を満たしていることを確認してみましょう。
- 肩ベルトが立ち上がっている。立ち上がっいるというのは、斜め上方向に向かってカーブを描いている。肩にフィットし、ランドセルが後ろにずれない。
- 肩ベルトの付け根に、肩ベルト立ち上げ開くことを可能にする背カンを使っている。(立ち上がり背カン、ウイング背カン、フィットちゃん背カンなど色々とある。)
- フィット感のある背あて。ランドセルの重さを肩ベルトと背あてで分散する。
大容量ランドセルは1.背カン2.肩ベルト3.背あて この3つの機能をチェックするのが大事。背負いやすい構造が、大容量ランドセルを支える。この構造が無い大容量はおすすめしません。
イオン かるすぽみらいポケット
- 背カン
左右に開き、かつ肩ベルトを立ち上がらせる
2.肩ベルト
立ち上がり肩ベルトで肩にフィット
3.背あて
キッズアミ ペリカンポッケプラス
- 背カン
左右別々に開き、肩ベルトを立ち上がらせる。背負いやすく、体にフィットするのに大きな役割を果たす。
2.肩ベルト
肩ベルトの立ち上がりのカーブが肩にフィットして背負いやすくする。
3.背あて
ウインディソフトという背あてが、ランドセルの重さを背中で分散させ、軽く背負える。