【徹底解剖】背負って軽い!背負いやすいランドセルのおすすめと選び方の3つのポイント

肩ベルトの立ち上がり

ランドセル先生ランドセル選びは、種類の多さや基準の不明確さから迷いがちです。

殆どの人がランドセルの選択基準がわからず悩んでいます。そんな状態で展示会に行くとランドセルメーカー側の都合の良い説明に納得させられかねません。少なくないお母さん方が購入後に購入したランドセルを失敗したと思っています。

 

人気で選んだり、好きな色で選んだり、安い価格で選んだり、親が本革が好きだからと親の好みを優先してはマズい。今ひとつ選び方が良く分からないままだと、販売員の説明に流され納得する人も少なくありません。

まずどんなランドセルを選べば良いのか理解してラン活に取り組みましょう。6年間背負い続けるのは子供なので、重要なのは「背負いやすいランドセル」です。この記事で背負いやすいランドセルの条件とおすすめを簡潔に解説します。

背負いやすいおすすめのランドセルトップ3

いずれも専門系(量販系)のランドセルです。背負う機能を長年開発していて、工房系よりも背負いやすいランドセルが多い。



 

工房系で背負いやすいランドセル

専門系は長年の研究で背負いやすさに優れますが、工房系も工夫が見られます。

背負いやすさを決める3つのパーツ

次の3つが背負安さを決めるパーツです。

  • ① 背カン
  • ② 肩ベルト
  • ③ 背あて

背負いやすさを決めるパーツ

それぞれの役割を解説します。

1 背カン:体にフィットする鍵

背カンが開くから肩ベルトが開く

 

背カンは肩ベルトと本体をつなぐパーツ。左右に開く設計が一般的で、背あてを背中に密着させます。

天使のはねセイバンの背カンはなぜ樹脂(プラスティック)が使ってあるの?

セイバンの背カンが開くところ

画像はセイバンの例:ナイロン樹脂製の背カンは、金属より柔軟で壊れにくい。国産なら樹脂・金属問わず耐久性は問題なし。
ポイント:肩ベルトの長さ調整を忘れず行い、背カンの動きを活かしてフィット感を高めましょう。

赤い樹脂は弱くない?何で金属じゃないの?」そのような疑問が生じるかもしれませんが、安心してください。このナイロン樹脂の強度は金属よりも強度も柔軟性もあるので、繰り返し曲げ伸ばししても壊れません。

一方、金属は金属疲労がたまり壊れることが起こります。(*金属の背カンが6年の間に壊れることは多くはないです。樹脂でも金属でも日本製なら壊れません。)

注意:この「ナイロン樹脂」部分の強度が弱かったら、使っている内に壊れる可能性が高い。背カンの樹脂の強度は見ただけでは分からないので、国産のランドセルを選ぶべきです。強度があるで、背カンの修理はまずありません。日本製のランドセルはれる心配はまずないのです。
 

肩ベルトの長さ調整と背カンが開くことが背中にフィットする条件

 

背中にフィットする条件
ランドセル先生当然のことですが、肩ベルトの長さを調整しないと、背中にピッタリとフィットしません。購入したままで肩ベルトの長さを調整しないお母さんが多いようです。

肩ベルトの長さ調整をすると体格に応じて背カンが開き(=肩ベルトが左右に開く)、背中にピッタリと背あてが密着します。

背カンは背負い心地を決める重要なパーツだけど、まずベルトの長さ調整が必要

2 肩ベルト:ずれを防ぐ工夫

肩ベルトは「立ち上がり型」と「従来型(立ち上がらない)」の2種類。

肩ベルトの立ち上がり

背中に隙間ができない立ち上がり肩ベルト

立ち上がり型:角度とカーブでランドセルの後方へのずれを防止。キッズアミやセイバンで採用。肩ベルトの弯曲がランドセルが後ろにずれるのを防ぎ、結果として背負って軽く感じる。
 
立ち上がり肩ベルトはランドセルが後ろにずれない
 

 

従来型(立ち上がらない)肩ベルト

ランドセル先生土屋鞄や鞄工房山本など工房系に多い。長さ調整でフィットする場合も。

  • 鞄工房山本
  • 土屋鞄(1種類以外は立ち上がっていません)
  • カバンのフジタ
  • ララちゃん

工夫の例:ララちゃんやカバンのフジタのX字型ベルトは、体を包み込み、重さを分散。

背負いやすさには、肩ベルト全体の形も重要です。

下のカバンのフジタの肩ベルトの全体を包み込むような形がランドセルの横へのずれを防ぎ、肩ベルト全体でランドセルの重さを分散する背負いやすいランドセです。

X形状の肩ベルト

フジタに限らず多くのランドセルメーカーはこの形の肩ベルトを使っています。

従来型(立ち上がらない)肩ベルトは肩に馴染むまでに時間をかけてゆっくりと弯曲をつけますが、後ろにずれてしまう場合には背負いにくいランドセルになる。従来型でずれを防げない場合、教科書を入れた重いランドセルが腰を中心に回転して背中との間に隙間ができ、その隙間を無くすために肩ベルトをかなりきつく短く調整することになるので背負うのが苦しくなります。

ポイント:立ち上がり型が基本だが、立ち上がり肩ベルトでもわが子の肩にフィットしない場合は従来型を調整して試す。

従来型の肩ベルトはランドセルの後ろへのずれを防ぎにくい


3:背あて:快適性のカギ

ランドセルの背あて

ご覧のようにランドセルメーカーによって背あての形や素材は様々です。

背あての役割

  • ① 荷重分散:キッズアミのウインディソフトなど、背中と腰にフィットする形状が重さを軽減。
  • ② クッション性:柔らかい素材で背中への負担を軽減。
  • ③ 透湿性・通気性:汗を逃がし、夏でも快適。ソフト牛革(カバンのフジタなど)は特に優れる。人工皮革も進化し、透湿性は天然素材に匹敵。

人工皮革と自然素材の両方で通気性と湿気を排気する良い素材があるので、人工皮革だから通気性が悪いといったことはありません。そして快適性で大事なのは通気性よりも湿気を排気する機能です。

ランドセル先生天然皮革のソフト牛革は汗を吸い取り外に逃がす(湿気を排気)機能が抜群。ソフト牛革が背負って快適といわれるのはそのためです。

殆どのメーカーでは高額ランドセルのみになるのに、カバンのフジタでは全てのランドセルの背あてと肩ベルト裏にソフト牛革を使っています。

背あての形は背中から腰にかけてピッタリとフィットするかどうかです。我が子の体とランドセルメーカーの相性がピッタリするそんなランドセルを見つけましょう。

まとめ

背負いやすいランドセルを選ぶために

  • 背負いやすさは「背カン」「肩ベルト」「背あて」の3パーツで決まります。
  • 背カン:左右に開き、背中にフィット。
  • 肩ベルト:立ち上がり型がずれにくいが、合わない場合は従来型を調整
  • 背あて:荷重分散、クッション性、透湿性が快適性を左右。

おすすめ:キッズアミ、セイバン、フィットちゃんは総合力が高く、子供の体に合うモデルが見つかりやすい。工房系も工夫次第で選択肢に。購入前に試着し、肩ベルトの調整を忘れず行いましょう。

  • キッズアミ:ペリカンポッケ、エレファントキューブ、ワンダーシャイニー
  • セイバン:全般(せみねが窮屈という場合はフィットしているからそう感じるのですが、セミネタイプ以外を選べば窮屈感はなくなります)
  • フィットちゃん:全般

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