- ランドセルを購入する時の決め手は子供の好きな色
- ポイント:背負いやすいランドセルの中から好きな色を選ぶ
ランドセル購入の決め手は子供の好きな色?
ランドセル選びは、子供の小学校生活のスタートを彩る大切なイベントです。2021年の日本鞄協会ランドセル工業会の調査(全国1500人対象)によると、ランドセル購入の決め手は「子供の好きな色」が最も多く、次いでデザイン、丈夫さ、背負いやすさが続きます。
子供は色や見た目に心を奪われがちですが、6年間快適に使うためには背負いやすさや機能性が欠かせません。親の役割は、機能性の高いランドセルを選び、その中から子供が好きな色を選ばせること。このバランスが、子供の満足と健やかな成長を支えます。
女の子の人気色
子供の好きな色は、性別や時代によって傾向がありますが、個々の好みが最も重要です。
日本鞄協会の2021年調査によると、女の子の人気色は以下の通りです:
- 紫・薄紫(21.5%):近年人気が急上昇。落ち着いた色味やパステル調が好まれる。
- 赤:定番色で根強い人気。鮮やかな赤から深いワインレッドまでバリエーション豊富。
- ピンク:可愛らしさを求める子に人気。淡いピンクやビビッドなピンクが選ばれる。
男の子の人気色
男の子の色は女の子ほどは種類は多くなく、好きな色も占める割合も大きな変化はありません。
- 黒:伝統的な定番色。シンプルで飽きがこない。
- 紺・青:落ち着いた印象で、スポーティーなデザインも人気。
- 茶・緑:個性を求める子に選ばれ、ナチュラルな色味がトレンド。
近年はジェンダーフリーの意識の高まりもあり、男の子がピンクや赤、女の子が黒や青を選ぶケースも増えています。2023年の業界トレンドでは、メタリックカラー(シルバー、ゴールド)やツートンカラーも登場し、色の選択肢がさらに広がっています。
背負いやすいランドセルの選び方
ランドセルは6年間、毎日使うもの。背負いやすさや機能性を重視することで、子供の姿勢や健康を守ります。親がチェックすべきポイントは以下の通りです:
- 背あてのクッション性:通気性の良い素材や柔らかいクッションが背中にフィット。
- 立ち上がり背カン:背カンが角度をつけて立ち上がっていて左右に開くもの(肩ベルトが肩にフィット、着脱もしやすい)
- 肩ベルトの形状:幅広で厚みのあるベルトが肩への負担を軽減。
- 軽量設計:本体重量は1.2~1.4kg程度が理想。軽量モデルは900g台も登場。
- 容量と収納力:A4フラットファイル対応や、サイドポケットの使いやすさを確認。
- 耐久性:防水・防傷加工や、6年間保証付きのモデルを選ぶ。
例えば、セイバンやフィットちゃんなどの有名メーカーは、背負いやすさに特化したモデルを展開。セイバンの「天使のはね」は、肩ベルトが自然に立ち上がり、背中にフィットする設計が特徴です。また、2024年モデルからは、成長に合わせて肩ベルトの長さを微調整できる機能も追加されています。
セイバンの背負いやすさには定評があり、簡単に画像でしくみを示します。
そして色も種類が多く、赤や紫にもたくさんの種類の赤や紫があるので、「背負いやすく、好きな色」が必ず見つかることでしょう。
色選びで起こりがちな問題と解決策
好きな色を選ぶのは楽しい一方で、親が気になる問題も。以下に、よくある課題とその解決策をまとめました。
いじめへの懸念
2006年当時の話ですが、「黄色」のランドセルを欲しがった男の子の親はいじめられるのではないかと心配したそうですが、
過去には「男の子がピンク」「女の子が黒」といった選択がいじめの原因になるのではと心配する親もいました。しかし、2025年現在、色の多様化が進み、個性的な色を選ぶ子が増えたことでこうした懸念はほぼ解消されています。例として、2006年に黄色のランドセルを選んだ男の子が「かっこいい」と友達に羨ましがられたケースがあります。親は子供の好みを尊重し、自信を持って背負えるようサポートしましょう。
汚れの目立ちやすさ
黒や紺などの濃い色は汚れが目立ちにくい一方、ピンクや水色などのパステルカラーは汚れが気になる場合も。解決策として、防水加工が施されたランドセルや、専用のクリーナーキットを提供するメーカーを選ぶと安心です。例えば、モギカバンのランドセルは、汚れにくい人工皮革を使用し、メンテナンスが簡単です。
飽きや恥ずかしさへの心配
キラキラ系やキャラクター系のランドセルは低学年で人気ですが、高学年で「恥ずかしい」と感じる子もいます。これを防ぐには、購入前に子供と「6年間使う約束」を交わすのが効果的。親が機能性の高いランドセルを数点選び、その中から子供が好きな色やデザインを選ぶ方法なら、双方の納得感が高まります。実際、子供は入学後はランドセルの色よりも中身や友達との時間に関心が移るため、色の飽きは大きな問題になりにくいです。
家族間(特に姑との)の意見の相違
祖父母がランドセル購入に関与する場合、色やデザインで意見が対立することがあります。例えば、姑が「赤が女の子らしい」と主張する一方、子供が紫を希望する場合、親は子供の好みを優先しつつ、機能性を説明して納得してもらうのが賢明です。「背負いやすさや耐久性を重視した上で、子供が好きな色を選びました」と伝えれば、角が立ちにくいでしょう。
親と子供で楽しく選ぶコツ
ランドセル選びをスムーズに進めるための具体的なステップは以下の通り:
- 親が機能性を絞り込む:背負いやすさや耐久性を基準に、信頼できるメーカーのモデルを3~5つ選ぶ。
- 子供に色やデザインを選ばせる:選んだモデルの中から、子供が好きな色や装飾(刺繍やチャームなど)を決めさせる。
- 試着する:店舗や展示会で実際に背負い、フィット感を確認。オンライン購入の場合は返品条件をチェック。
- 約束を共有:6年間使うことを子供と確認し、責任感を持たせる。
例えば、セイバンの「モデルロイヤル」は、背負いやすさと豊富なカラーバリエーション(赤、紫、キャメルなど)が特徴で、親子双方の希望を叶えやすいモデルです。また、一部のメーカーはカスタマイズサービスを提供しており、基本色にアクセントカラーを追加するなど、子供の個性を反映できます。
まとめ
ランドセル選びは、子供の個性を尊重しつつ、親が機能性を担保する共同作業です。背負いやすいランドセルを親が厳選し、その中から子供が好きな色を選べば、入学のワクワク感と6年間の快適さが両立します。色にまつわる心配は、事前のコミュニケーションやメンテナンスで解消可能。親子で楽しみながら、思い出に残るランドセルを選んでください。